デキストロメトルファンとは咳止めの薬?!妊娠中や授乳中でも飲むことができるの?コデインとの違いや3つの副作用など解説!

デキストロメトルファンは商品名:メジコンで、いわゆる「咳止め」で、専門的には「鎮咳薬」にあたる薬です。デキストロメトルファンは、どのような作用機序をもっており、他の鎮咳薬と比較してどのような特徴のある薬なのか、どのような時に処方される薬なのか、作用、副作用はなんなのか、詳しく解説していきたいと思います。

デキストロメトルファンとは?

デキストロメトルファンとは鎮咳薬

風邪を引くと、やはり症状として現れやすいものに「咳」があります。咳は身体に侵入した病原体を外に出す役割がある反面、咳が原因となり気道の炎症が長引いてしまったり、夜間の咳によって睡眠時間が十分とれないと言った問題点も多くあります。風邪によって身体のだるさを感じるだけでなく、咳は一回咳こむことに約2kcal消費しているといわれており、病気に打ち勝つための体力を奪い、日々の生活にも支障を出してしまいます。

そこで、咳を鎮めることで風邪症状を和らげる薬として、デキストロメトルファン(先発品商品名:メジコン)があります。デキストロメトルファンは、一般名はデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物といわれ、鎮咳薬(ちんがいやく)と呼ばれる薬の種類に分類されます。

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デキストロメトルファンの作用と特徴

デキストロメトルファンの作用機序

病原菌である細菌やウイルス、異物であるホコリなど、たえず私たちの体の中に侵入してきています。これらが、気道に溜まらないように、私たちの体は咳をしてこれらを外へ追い出そうとします。咳は、風邪をひいたときなどの厄介な症状の一つなのですが、咳によってのどに溜まった異物を排出しようとしているのです。

咳は、私たちをしんどくさせるためにウイルスや細菌が起こらせているのではなく、身体を守るため、意味があって身体が反応して起こらせているのです。そのため、咳こむのは嫌だからと思い、安易に咳止めを服用する方もいらっしゃいますが、むやみやたらに咳を止めるべきではないそうです。ただ、咳によって炎症が収まりがつかないなど、咳によるデメリットの方が大きいと判断される場合には咳の鎮静化を行う方が良いと考えられています。

咳が出る仕組みですが、脳の働きが大きく関与しています。のどに異物が溜まってくると、脳が察知します。そして、異物をすみやかに排泄するために咳を出せ!という信号を脳に伝え、咳を出して異物を排除するというシステムになっています。

もうちょっと詳しくお話しすると、脳の延髄といわれる部分に、咳中枢があります。咳中枢が「咳を引き起こす信号」が到達すると、咳が出る仕組みになっています。この時、ある一定の強さを持つ信号が送られなければ、咳中枢は反応しません。言い換えると、ある一定の刺激があると咳を生じるというラインがあります。咳が起こるためには、このラインを超えないと、咳は出ないのです。

そこで、咳を止めるためには、咳中枢に働きかけ、咳がでるある一定のラインをちょっと甘めに設定し直すと、咳を鎮めることができます。この咳中枢の一定ラインを甘めに咳中枢に働きかける薬が、鎮咳薬であるデキストロメトルファンなのです。

デキストロメトルファンの先発品の商品名はメジコンといいます。では、このデキストロメトルファンは他の鎮咳薬と何が違うのでしょうか?次に特徴をみていきたいと思います。

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デキストロメトルファンの特徴

鎮咳薬には、麻薬性と非麻薬性の薬の二種類があります。鎮咳薬にはコデイン、デキストロメトルファン、ノスカピンなど様々な種類があります。

コデインは麻薬性の鎮咳薬であり、咳中枢を抑制し、咳を抑える作用があるとのことです。また痛みを鎮めたり、気道に分泌物がでるのを抑えたり、呼吸を抑制する作用もあります。ただし、麻薬性であるので依存性があるといわれています。(麻薬性といっても医療用なので過度な心配はしなくていいそうです)

対して、デキストロメトルファン、ノスカピンは非麻薬性の鎮咳薬で、デキストロメトルファンは咳中枢を抑制し、前述のコデインと同等の効果があるといわれています。ただし、気道の分泌物の抑制作用はないため、痰は出やすいそうです。

ノスカピンは即効性が期待される鎮咳薬ですが、その効果はコデインよりも弱いといわれています。また、痛みを鎮める作用や、気道の分泌物を抑制する作用はないそうです。

デキストロメトルファンやノスカピンは非麻薬性の鎮咳薬であるため、依存性や便秘などの副作用をあまり心配する必要はないといわれています。

また、デキストロメトルファンは、動物実験によって、気道の粘液の分泌をコデインのように抑制するのではなく、反対に促進させる効果があることが検証されています。気道の分泌物を促進させることは、ドロドロの痰をサラサラに変えて、排泄を促すことができるようになります。そのため、デキストロメトルファンは去痰作用も有しているといえるそうです。

デキストロメトルファンは、錠剤や散剤、シロップなどの様々な剤形をもつ薬であり、小児科や内科でも多く処方されています。風邪の他にも、肺炎や肺結核などの呼吸器疾患による咳止めに使われることも多いそうです。

これらの特徴により、咳を鎮めたり痰の排泄を促したりする効果が期待されており、その結果、風邪症状を緩和できる薬として、デキストロメトルファンがあるのです。

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どんな時に処方されるの?

・適用
感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺炎、肺結核、上気道炎などの疾患に伴う咳嗽(がいそう)や咽喉頭炎、鼻カタルに医師が処方するそうです。また、疾患ではないですが、気管支造影術や気管支鏡検査時の咳嗽を鎮めるために使われることもあるとのことです。

・応用として
医師の判断によるのですが、神経痛など他の病気に応用されることもあるそうです。

一般用医薬品の中では、「エスタック総合感冒」「エスエスブロン液L」(エスエス製薬)など、咳や痰がつらい時の鎮咳去たん薬や、かぜ薬などに他の薬剤と一緒に配合されているとのことです。

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デキストロメトルファンが含まれる薬

先発品の「メジコン錠15mg」と規格が一致している薬は、ジェネリック薬品である「シーサール錠15mg」「アストマリ錠15mg」があります。一般名は、どれもデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物錠です。薬価はすべて5.60となります。

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経路が一致している薬として、先発品「メジコン散10%」(薬価:24.90)があり、ジェネリック薬品として、「シーサール散10%」(薬価:9.10)「デキストロメトルファン臭化水素酸塩散10%「日医工」」(薬価:9.10)「アストマリ細粒10%」(薬価:9.10)があります。

以上がデキルトロメトルファンが含まれる薬となっています。

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使用してはいけない人は?

デキストロメトルファンでアレルギーを起こしたことがある人

デキストロメトルファンに限らず、何かの薬で薬物アレルギーを起こしてしまうと体内にその薬に対する抗体が残ります。そのため、同じような薬を服用したときでも、再度アレルギーを起こしてしまう可能性が高いといわれています。

薬物アレルギーを起こした場合は、たとえその症状が軽かったとしても、その薬の名前を覚えておき、必ず医師や薬剤師に相談しておくことが良いでしょう。

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MAO阻害剤を投与中の人

デキストロメトルファンは中枢のセロトニン濃度を上昇させる作用をもっています。MAO阻害剤もまた、セロトニンの代謝を阻害し、セロトニンの濃度を上昇させる作用があります。これらを併用してしまうと、セロトニンの濃度が更に高くなる危険性が出てくるといわれています。

セロトニンの濃度が高くなってしまうために現れる重篤な症状として、痙攣、反射亢進、異常高熱、昏睡などの報告があげられています。MAO阻害薬は日本では主にパーキンソン病に使用される薬です。商品名としては「エフピー」などがあります。

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使用に注意が必要な人は?

高齢者

デキストロメトルファンに限らず、薬を服用する際には、高齢者は生理機能が低下しているため、薬は慎重に投与することが大切だといわれています。

理由として、高齢者は、薬の吸収力も低下しているのですが、薬を代謝したり、排泄したりする能力も低下が著しく、成人と比較すると、薬の作用や副作用が増してしまう傾向にあるといわれています。そのため、どんな薬でも効きすぎや副作用が出やすい傾向があるため、薬の服用には注意が必要とのことです。

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妊娠中・授乳中の人

妊婦中、もしくは妊娠している可能性のある方、授乳中の方には、デキストロメトルファンが治療上の有益性が副作用などの危険性を上回ると医師が判断した場合にのみ投与することが望ましいとされています。なぜなら、妊娠中の投与に関する安全性はまだ、確立していないためです。

他の薬を使用している人

デキストロメトルファンと薬物代謝酵素(CYP2D6)を阻害する薬剤キニジン、アミオダロン、テルビナフィン等と併用することで、デキストロメトルファンの血中濃度が上昇する可能性があるそうです。

他にも、デキストロメトルファンと相性が悪い薬があるかもしれないので、お薬手帳を持っていき、他にどのような薬を服用しているのか、かかりつけの医師に伝えることが大切です。

服用中に注意することは?

指示された用法用量を守る

デキストロメトルファンだけでなく、薬は指示された用法用量を守り、正しく服用することが大切です。自己判断で勝手に中断しないようにしましょう。

飲み忘れたことに気が付いた場合は、その時にできるだけ早く飲むとよいでしょう。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は服用せず、1回分を飛ばすとよいそうです。絶対に2回分を一度で飲まないように心がけましょう。誤って多く飲んでしまった際は、医師もしくは薬剤師に相談しましょう。

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危険な作業

デキストロメトルファンを服用すると、人によっては、眠気を催すこともあるといわれています。車の運転、機械の操作や高所での危険な作業は控えるか、そのような職業につかれている方は、医師に相談するよいでしょう。

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デキストロメトルファンの副作用

副作用の出現する割合

デキストロメトルファンの副作用を調査するため、安全性評価対象例2703例中、副作用が出現した症例は77例(2.85%)だったそうです。主な症例として悪心26例(0.96%)、眩暈(めまい)10例(0.37%)等であったといわれています。以上のことからも分かるように、副作用は少ない薬だと言えます。

デキストロメトルファンの主な副作用

デキストロメトルファンは非麻薬性の鎮咳薬という種類になるため、副作用は少なく安全性に優れた薬だといわれています。しかし、副作用がないわけではありません。今まで報告が上がった副作用として、

・悪心・吐き気がおこる
・めまいがする
・食欲不振になる
・胃部不快感を生じる
・下痢・軟便になる
・じんましん、発疹がでる
・眠気がおこる
などです。

これらの症状が出た際は、かかりつけの医師に相談するとよいでしょう。上記以外でもいつもと違いおかしいと思うような症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談するようにしましょう。

デキストロメトルファンの重大な副作用

呼吸抑制、ショック、アナフィラキシー様症状には注意

めったにないことなのですが、まれに下記のような症状があらわれることがあるそうです。これらの症状は、デキストロメトルファンの重大な副作用である、呼吸抑制、ショック、アナフィラキシー様症状の初期症状である可能性があるそうです。

このような症状が出現した際には、服用をやめ、早急に医師の診察を受けることが大切となります。救急車を呼ぶようにしましょう。

・呼吸が速く、浅くなり、呼吸をしにくくなる→呼吸抑制
・呼吸困難になる、じんま疹が出る、まぶた・口唇・舌が腫れ血管浮腫を起こしている→ショック、アナフィラキシー様症状
デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「NP」|効果・副作用 – QLifeお薬検索

まとめ

デキストロメトルファンは1955年から発売されているかなり古い薬です。反対に言えば、安全性が高く、効果も優れているため、昔からよく使われている薬になります。

そのため、安心して服用することができる薬といえるでしょう。眠るのも苦しいひどい咳は、このデキストロメトルファンで、落ち着かせ、体力を回復させて、一気に治してしまうとよいでしょう。つらい風邪の症状が落ち着くのに、あと一歩です。根気よく、風邪に立ち向かっていきましょう!

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